Moriを1週間使った感想|仕事も旅行も、襟元のAIが覚えていた

Moriを1週間使ってみた。Mori本体と、襟元に装着したのすりちゃん、不思議そうに見る黒猫ジジのイラスト AI・デジタル活用
この記事は約10分で読めます。

「Mori Journaling AI」は、襟元などに身につけて会話を記録する小さな端末です。
話し声を検知して自動で録音し、スマホの専用アプリで文字起こしやAIの要約を見返せます。
残した記録について、チャットで質問することもできます。

我が家に来て、約1週間が経ちました。

今の感想は、買ってよかった。でも、まだ全部は任せられない。

仕事でも旅行でも役立ったし、何気ない会話が残っているのも楽しい。
ただ、記録について質問すると、別の日の出来事を答えてくることもありました。

襟元の新入り、記録係としては頼もしい。
日付の管理は、もう少し研修が必要そうです。

※2026年10月8日時点、1週間使った私個人の感想です。

Moriの機能・料金・スペックを詳しく知りたい方は、
購入前に公式情報を調べてまとめた記事もどうぞ。
この記事では、実際に1週間使って感じた便利さと気になる点を紹介します。

会話は「セッション」、1日は「ジャーナル」

まずは、記録が並ぶホーム画面から簡単なご説明。

「セッション」は、録音した会話をMoriが区切って、タイトルや要約をつけた記録のまとまりです。
会話が要約され、それぞれの記録として並びます。

一覧には、会話の時刻・長さ・タイトル・短い要約が表示されます。
開くと、話題ごとに整理された詳しい要約や、会話の文字起こしを確認できます。
長い会話を最初から読み直さなくても、何を話したかつかみやすい形です。

会話ごとのセッションをもとに、1日をまとめた振り返りが「ジャーナル」です。
なお、文字起こし後の音声は削除されるため、
声そのものを保存して聞き返すボイスレコーダーとは用途が違います。

Moriのホーム画面。セッションの一覧、整理中の表示、緑のチェックイン、下部のメニュー
灰色は要約を作成中。緑は、自分の気持ちや出来事を書き足した「チェックイン」です。
セッションの詳細画面。会話を話題ごとに整理した要約を見られます(約29秒)。

下のメニューから、
記録を見る「ホーム」
やることを管理する「タスク」
1日を振り返る「ジャーナル」
記録について質問する「チャット」
各種「設定」へ移動できます。

私はゴロゴロ。Moriは仕事。

旅行1日目の夜。
宿泊先でゴロゴロしながら、友人たちと翌日の予定を話していました。
雑談のような感じで、途中も恋バナやらふざけた話やら沢山脱線しながら。

翌日、Moriを見たら、その会話の中から旅程がちゃんと整理されている。
おかげで、迷わずスムーズに回れました。

こっちは寝転がって喋っていただけなのに、襟元で旅程がまとまっていた。

仕事でも、ミーティングの要約がとても役立っています。
会話が概要・見出し・箇条書きになっていて、「何を話したっけ?」を振り返りやすい。
長い録音の中を探し回らずに済むのは、仕事でも助かるところ。

要約のまとめ方は基本的に自動で判断してくれますが、
「テンプレート」でも手動で変えられます。
重要な内容は変わらず、構成がそれぞれに適した形になります。

Moriの要約テンプレート。ミーティング、仕事、学び、メディア、パーソナル
① テンプレート
会話に合わせて自動選択。あとから変更もできます。
セッションのメニュー。要約のコピー、タイトルや要約の編集、テンプレート変更
② 編集メニュー
タイトル・要約は修正でき、要約のコピーも可能。
Moriの出力形式。PDF、TXT、Markdown、JSON
③ 出力形式
PDF・TXT・Markdown・JSONで出力できます。

※画像をタップすると、拡大して確認できます。

必要な内容を確認して、仕事のメモとして残したり共有したり。
自分が使いやすい形に整えられるのは助かります。

ChatGPTとの作業も、声に出せば拾ってくれる

ChatGPTと仕事を進めるとき、回答を音声で読み上げてもらう使い方もしています。

その音声をMoriが拾って要約し、
必要な項目をToDoに追加することもできました。
アプリ内のChatGPT連携メニューは確認時点では使えなかったため、読み上げを記録する方法です。

画面の中で相談したことが、次にやることにつながる。
いつもChatGPTへ雑に投げる相談事も要約して、頭の中を整理してくれる。
これは、なかなか良い使い方を見つけた気がする。

日記を書いてないのに、名言まで残っていた

1日をまとめるジャーナルは、生活リズムに合わせて作成時間を選べます。

ジャーナル作成時間の選択画面。21時頃から翌4時頃まで1時間刻み
作成時間は21時頃〜翌4時頃まで、1時間刻みで選べます。

作成後に当日分のセッションが増えても、更新すれば追加できる。
日記ができたあとに、今日の続きがあっても大丈夫。

仕事も、旅行も、どうでもいい雑談も。
メモするつもりのなかった日常まで、後から見返せるんです。

「あのとき楽しかったけど、何を話してたっけ?」
そんな会話を拾い直せるのが、思った以上に嬉しい。
やはり、Mori最大の感動はここでしょう。

ジャーナルは、おおむね実際の出来事に沿った日記のような印象です。
たまに解釈違いはありますが、今のところ、重要な出来事が大きく抜けて困ったことはありません。

旅行の1日は、概要や出来事、アクションリストなどがまとまっていました。
PDFにすると6ページもの超大作。
自分で書いたら「楽しかった。疲れた。寝る」で終わる日にも、ちゃんと内容がある。

しかもなぜか「今日の名言」まで選出される。

こちらは普通に喋っているだけなのに、名言審査会が開かれていた。

旅行の日のジャーナル。1日の出来事をまとめて振り返れます(約27秒)。

心の声は、自分で追記できる

セッションには「チェックイン」があり、
そのときの気持ちや出来事を自由に入力できます。
書いた内容は一覧に緑のカードで表示され、セッションの詳細にも残ります。

セブンの肉まん美味しかった〜!

チェックインで気持ちを書き足す様子(約37秒)。

会話の整理はAI担当。肉まんの満足度は本人申告。
喋ったことだけでなく、自分の感想も添えられるのが嬉しいです。

シュウマイ弁当のゴミまで、ToDo候補になっていた

「新幹線で食べたシュウマイ弁当のゴミ、捨てるの忘れてた〜」

そんな話まで、行動の候補を出す「サジェスト」に入っていました。
私のうっかり、襟元に筒抜け。

候補がそのまま正式なタスクになるわけではなく、
必要なものだけ自分で選んで追加します。
複数選択でき、不要な候補はアーカイブできます。

サジェストの候補一覧。シュウマイ弁当のごみを捨てるなどの候補と選択欄
① 候補を選ぶ
会話から候補を一覧に。必要なものを選びます。
タスクの保存先選択。AppleリマインダーまたはMoriに保存
② 保存先を選ぶ
AppleリマインダーかMoriに保存するかを選べます。
Moriに保存したタスク。使っていない飲み物を冷蔵庫に入れる
③ タスクを管理する
Moriの「タスク」に追加。完了後は「完了」へ移ります。

※画像をタップすると、拡大して確認できます。

Moriが思い出すきっかけを作って、採用するかは私が決める。
便利な距離感。

ただ、通りすがりの誰かがつぶやいた予定まで候補に入ることも。
知らんねん。そこは私の担当ではない。

つけているのを忘れる軽さ。危うく洗濯するところだった

とても軽く小さいので、襟につけていると存在を忘れます。
一度は服と一緒に脱いで、そのまま洗濯機へ入れそうになりました。

軽さは嬉しいけれど、脱いだ服についていないか確認する習慣は必要そうです。

本体のサイズ感や、襟元・腕につけた写真、初期設定の様子は、
「Moriがわが家にやってきた!開封と初日の第一印象」にまとめています。

文字起こしも、自分の声に限っては、腕のウォッチバンドより襟につけた方が精度が良いと感じました。
複数人で話していても、自分の発言は比較的きれいに拾ってくれる印象です。
口との距離が近いからかもしれません。

充電は基本的に毎晩。
一度忘れた日も、翌日の昼に残量が約30%あり、私の使い方では困りませんでした。
基本的に、充電中も含めて録音は手動でOFFにせず使っています。

お風呂や寝ている間に充電できるので、面倒には感じていません。
USB Type-Cでケーブルを共用できるのも助かります。

記録係は頼もしい。でも、まだ全部は任せられない

文字起こしは空耳アワー。なのに要約は合っている

固有名詞の誤変換や、1回しか言っていない内容が重なって記録されることがあります。
離れた人の声や、騒がしい場所では精度も落ちる印象です。

ただ、文字起こしの本文では意味が分かりにくくても、
要約すると「そうそう、その話!」となることも。
ふっしぎ〜!!

とんでもない珍文を見て息ができないほど笑うという、
想定外の娯楽までついてきました。
ほんと面白い。空耳アワー。

また、私がこの1週間に使った範囲では、
誰の発言かを確実に区別できず、他の人の発言が混ざることもありました。
正式な議事録にするなら、発言者や担当者、期限は確認したいところです。

ユーザー辞書もありますが、
問い合わせ時のサポート回答では、名前の表記を認識しやすくする補助で、
読み方と漢字を固定する仕組みではないそうです。

例えば「のすり」を漢字にすると「鵟」ですが、
読み方の登録はできないので、「のすり」=「鵟」に変換してもらうのはなかなか難しそう。
登録すれば誤変換と完全にお別れ、とはいかないようです。

「昨日」を聞いたら「今日」が出勤。約20問、試してみた

Moriチャットの質問例。昨日やったこと、学び、気づき、ToDoについて質問できる
① チャットで質問
残した記録について、振り返りやToDoの質問ができます。
昨日頼まれたものを質問したところ今日の記録が返り、指摘すると取り違えを認めたMoriチャット
② 日付を取り違えた実例
「昨日頼まれたもの」に今日の記録が返り、指摘すると取り違えを認めました。

※画像をタップすると、拡大して確認できます。

振り返りやToDoの整理にも使える「Moriチャット」。
ただ、今のところ一番気になるのが、質問に対する精度です。

「昨日の名言は?」と聞いたら、今日の発言が出てきました。
画像のように「昨日頼まれたもの」を聞いたときも、今日の記録が返ってきています。

昨日を聞いているのに、今日が出勤してくる。

検証のために、日付に関わるいろんな質問を20個ほどしてみました。

今回試した範囲では、日付を明示しても別の日の発言が出たり、
指定日の内容を取得できなかったりしました。
正しくまとめられたケースもあるものの、日時が重要な質問は、元の記録と照らし合わせています。

セッションやジャーナルには、7日分の記録が残っています。
記録が消えたのではなく、チャットで指定日の内容を取り出すときに、うまくいかないことがある状態でした。

また、機能についても何度か質問しましたが、
実際の画面やサポートの説明と食い違う回答がありました。

指摘すると、AI側が間違いを認める一幕も。
まだ研修中のAIと話しているみたい。
指示の出し方で使いやすくなるのかは、後日検証してみようと思います。

日常を残してくれる便利さはある。
でも、チャットの回答まで丸ごと信用するには、まだ不安が残りました。

要約待ちが3時間から20分以内に。サポートさんありがとう

使い始めは、セッション作成に3時間以上かかることもありました。
アプリからサポートチャットに問い合わせをした翌日以降は、
長くてもおおむね20分以内に短縮。
(通信環境などで所要時間は変わるとのことなので、これは私の環境での結果です。)

サポートさんからは、当時サーバー側の要約処理に待ちが発生していたと説明があり、
その後、遅延解消の連絡も届きました。

簡単な内容はAIが即時返答してくれて、AIに答えられないことは中の人が答えてくれる。
困っているときに状況を詳しく説明してくれたのは好印象です。
きっと発売直後で忙しいだろうに……とても親切でありがたかったです。
サポートさん、ありがとうございました。

なお、この1週間、気づいた範囲では記録漏れや勝手な録音停止はありませんでした。

連携メニューはある。でも、まだ使えない

ChatGPT・Claudeへの直接連携は、
設定画面に項目があるものの「まだ使えません」と表示されました。
Googleカレンダー連携とコミュニティも、今回は利用開始まで進めず。
便利に使えた部分と、今後に期待する部分は、まだ両方あります。

手元に届いてからもアップデートがあり、
開発中でこれから実装される予定の機能もあるそうなので、
伸び代しかないっ!

約4万円。買い直さないと思うのに、なくしたら落ち込む

私が購入したのは、本体・ウォッチバンド・Unlimitedプラン1年分がセットになった、発売開始24時間限定の41,990円(税込)のリターンです。
本体だけの価格ではなく、当時の限定価格です。

今なくしたら、もう一度同じ金額を払って買うかと聞かれると、現段階では買い直さないと思います。

でも、なくしたら、めちゃくちゃ落ち込む。泣く。むせび泣く。

買い直すほどの必需品にはなっていない。
それでも、残り始めた自分の日常には、もう愛着がある。
でも今以上に便利になったら絶対また購入します。
今の気持ちは、そんな感じです。

Makuakeでの応援購入は、2026年10月30日までと案内されています(2026年10月7日確認)。
現在の販売価格・セット内容・配送予定は、MakuakeのMoriプロジェクトページで確認できます。
利用プランの違いは、冒頭で紹介した機能・料金の記事にまとめています。

会議や仕事の相談を振り返りたい人、
日記が続かない人、
旅行の思い出や創作のネタを残したい人
には、
かなり面白い道具だと思います。
人との会話や仕事で使うときは、相手への配慮や職場の録音ルールも忘れずに。

まだ、手に入れたばかりの楽しさもあるはず。
本当の評価は、1か月後も毎日つけているかを見てからです。

でも今は、1か月後も使っていたい。
正直、期待より楽しく使っています。

日常を残す、私のUSB脳になり始めてる。

そもそもなぜMoriを買い、「私のUSB脳」と呼ぶようになったのか。
購入時の期待や不安、選んだセットは、
「Mori Journaling AIを発売日に購入|私の『USB脳』に期待すること」に残しています。
使う前の私と、今の私を比べてみるのも面白いです。

襟元の記録係、しばらく勤務継続です。
洗濯機への異動だけは、認めません。

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