30代になるまで、お金のことをほとんど知らずに生きてきました。
社会保険? 知ってる。会社員が入るやつ。
所得税? 知ってる。払うやつ。
年金? 知ってる。老後にもらうやつ。
以上。
それでも、それまでは特に困っていなかったんです。ところが仕事を変え、収入も生活も変わったことで、急に将来のお金が不安になりました。
でも困ったことに、何が不安なのかさえ分からない。そこで知人に勧められたFP3級を、約1か月勉強してみることにしました。
この記事では、お金の知識がほぼゼロだった私が、なぜFP3級を選んだのか。実際に勉強して何が変わったのかを、正直に振り返ります。
華麗なる事務職への転職。……のはずだった
徐々に感じ始めた体力の衰えと、将来への漠然とした不安。そんな不安を払拭すべく、30代で、体力仕事の業界から事務職へ転職しました。
華麗なるキャリアチェンジです。
……と言いたいところですが、私には一つ大きな問題がありました。
お金や社会の仕組みのことを、びっくりするほど知らない。
社会人歴だけならそこそこ長いのに、お金に関する知識は最初に書いた程度でした。収入はそれなりにあったし、細かいことはあまり気にしていませんでした。税金も「払ってください」と来たものを払い、分からないことは詳しい人にお願いする。
この程度の知識で30年以上、元気いっぱいに生きてきました。
ところが仕事を変えて収入も生活も変わると、急にこんな不安がやってきました。
私、この先のお金……大丈夫?
「お金が不安」。でも、何が不安なのか分からない

貯金はもっとした方がいい。老後のお金も考えた方がいい。保険も見直した方がいいのかもしれない。NISAや投資も、周りは始めている。
でも、結局私は何をすればいいんだろう。
今思えば、私が一番怖かったのは「お金がないこと」だけではなかったんだと思います。
お金の仕組みを知らないから、自分が何をすればいいのか分からない。
だったら、一度ちゃんと勉強してみよう。そう思ったものの、ここでも問題発生です。
税金? 年金? 保険? 投資?
全部大事そう。全部知らない。全部知らなすぎて、入口すら分からない。
そんなとき、知人に勧められたのがFP3級でした。
全部分からない私が、FP3級から始めた理由

FPは「ファイナンシャル・プランナー」。勉強する前の私の認識は、「なんかお金に詳しい人」くらいでした。
実際にFP3級で扱う内容は、かなり幅広いです。
- ライフプランニングと資金計画(社会保険・年金など)
- リスク管理(生命保険・損害保険など)
- 金融資産運用
- タックスプランニング(税金)
- 不動産
- 相続・事業承継
つまり、生きていたらいつか遭遇しそうなお金の話が、だいたい出てきます。
もちろん、FP3級に合格しただけで、突然なんでもできるお金の専門家になれるわけではありません。
でも私にとっては、「お金について何を知らないのか」を知る入口として、かなりちょうどいい資格でした。
FP3級を勉強して気づいた3つのこと

1.名前を知っていることと、中身を知っていることは違う
勉強中に何度もあったのが、「名前は知ってる。でも中身は全然知らんかった」です。
特に社会保険や税金。会社員として働いていれば、健康保険、厚生年金、雇用保険、所得税、住民税などが給与明細に並びます。
でも、「これは何のためのお金?」「仕事を辞めたらどうなるの?」と聞かれると、私はほとんど説明できませんでした。
毎月払ってるのに。
FPを勉強して初めて、「だからこれを払っているのか」「こういうときに、この制度が関係するのか」と、それまでバラバラだった言葉が少しずつつながっていきました。
2.知らなければ、調べることすらできない
税金、社会保険、年金、保険、相続。どれも人生に関係するのに、私は自分の生活と結びつけて考えたことがほとんどありませんでした。
勉強中、「え、そんな制度あるの?」「これ、知らなかったら自分が対象かどうかも気づけへんやん」と思うことが何度もありました。
制度の細かい内容を全部覚えられなくても、存在を知っていれば、必要になったときに調べられます。「知っている」と「知らない」の差は、思っていたより大きいと感じました。
3.お金の不安は消えなくても、正体が見えてくる
FPを勉強したら、お金の不安が全部なくなりました!
……とはなりません。むしろ、「老後までに考えること、結構あるな」と知りました。知らんかった頃より、現実見えてもうた。
それでも、勉強する前よりは怖くありません。
以前は、ただ「将来のお金がなんとなく不安」でした。今は、貯蓄、社会保険、老後資金、資産形成など、一つずつ分けて考えられます。
不安がゼロになったのではなく、正体不明だった不安に名前がついた。
私にとっては、これがFPを勉強して一番よかったことかもしれません。
FP3級を取れば、仕事に困らない?
ここは期待させすぎないように、正直に書いておきます。
FP3級に合格したからといって、翌日から仕事で無双できるわけではありません。資格を一つ取っただけで、人生が劇的に変わるわけでもない。
私自身も、「FP3級を取れば転職最強!」と思って勉強したわけではありませんでした。欲しかったのは、これから自分のお金を考えるための基礎知識です。
転職の切り札というより、自分の生活に使うための土台。その目的なら、勉強してよかったと思っています。
お金のことを知らない人にこそ、FP3級は面白いかもしれない
FPというと、金融業界で働く人や、お金に詳しい人が取る資格というイメージがあるかもしれません。でも実際に勉強してみて、私はむしろ以前の私のように「お金のこと、ふわっとしか分からない」という人にこそ面白い勉強だと感じました。
税金も社会保険もよく分からない。NISAや投資信託も気になるけれど怖い。そんな状態でも、人生とお金の「取扱説明書」を一枚もらうような感覚で、全体を広く見てみる。
FP3級は、その最初の入口としてちょうどよかったです。
数字に弱い私でも、約1か月でFP3級に合格できた
私は約1か月勉強して、FP3級に合格しました。
数字は苦手。計算問題では普通に混乱する。専門用語も最初はよく分からない。それでも、きちんと勉強すれば手が届きました。
この勉強でかなり活躍したのが、ChatGPTです。
分からないところを噛み砕いて説明してもらう。苦手な問題を繰り返し出してもらう。本番形式で一問一答をする。気づけば、AIを自分専用の家庭教師のように使っていました。
具体的な勉強方法や実際に使ったプロンプトは、別の記事で詳しくまとめています。
🪶 あわせて読みたい
まとめ|「何をすればいいか分からない」が少し減った
FP3級に合格したからといって、人生のお金の問題がすべて解決したわけではありません。今でも知らないことはたくさんあるし、これから考えなければいけないこともあります。
それでも、勉強する前とは一つ大きく変わりました。以前の私は、「将来のお金、なんとなく怖い」。今は、「じゃあ、何から考えよう?」と思えます。
お金の不安そのものが消えたのではなく、正体不明だった不安を、貯蓄・社会保険・老後資金・資産形成などに分けて考えられるようになった。これが私にとって一番大きな変化でした。
もし、将来のお金は心配だけれど何を勉強すればいいのか分からないなら、まずはFP3級の内容を少しのぞいてみる。そんなところから始めてもいいかもしれません。
🪶 のすりの研究メモ
お金の不安は、知らないままだと大きな塊に見える。
でも、何が不安なのか分かれば、一つずつ調べて考えられる。
FP3級は、お金持ちになる魔法ではなかったけれど、「分からないから怖い」を減らす入口にはなりました。


