FP3級について調べると、「比較的簡単な資格」と紹介されていることがあります。
なるほど。じゃあ大丈夫そう。
そう思ってテキストを開きました。
・・・分からん。
社会保険。税金。不動産。相続。そして計算問題。
聞いてた話と違う。
誰だ、簡単だって言ったの!
……となりましたが、約1か月勉強して、結果的にはFP3級に合格できました。
実際に受験した私の結論は、これです。
FP3級は簡単ではなかった。でも、ちゃんと勉強すれば初心者でも十分狙える資格だった。
特に私は数字が苦手です。
計算問題では何度も、「もう計算式すら分からん」となりました。
それでも合格できました。
この記事では、FP3級の合格率や試験形式も確認しながら、
私が実際に難しいと感じたところ、数字が苦手でも大丈夫だったのか、
約1か月でどのくらい勉強したのかを正直に書きます。
結論|難関資格ではない。でも、勉強しなくても受かる資格ではない
FP3級は、何年もかけて勉強するような難関資格ではありません。
とはいえ、「簡単=勉強しなくても分かる」ではありませんでした。
初めてお金について勉強する人にとっては、知らない制度も専門用語もたくさん出てきます。
覚えることがあり、計算問題もあります。
だから最初に『全然分からないんだけど』となっても、頭が悪いからではありません。
知らんもんは、知らん。
テキストを一度読んだだけで、全部理解できるようなものではありませんでした。
数字で見ると、FP3級はどのくらい難しい?
私が受検したのは、日本FP協会が実施する3級FP技能検定です。2026年現在、学科・実技ともにパソコンで受けるCBT方式です。
- 学科試験:60問・90分/36点以上(60点満点)で合格
- 実技試験:20問・60分/60点以上(100点満点)で合格
2025年10月〜2026年2月に実施された日本FP協会の3級試験では、
合格率は学科86.60%、実技84.88%でした。数字だけを見ると、難関資格ではないことが分かります。
ただし、この合格率は日本FP協会の試験結果です。
金融財政事情研究会(きんざい)が実施する試験とは分けて考える必要があります。
また、合格率が高いからといって、誰でも無勉強で受かるという意味ではありません。
出典:日本FP協会『FP技能士の取得者数及び試験結果データ』
私がFP3級を難しいと感じた3つの理由

① 専門用語が多い
FPの勉強を始めて最初に感じたのが、「知らない言葉、多いな」ということでした。
たとえば税金だけでも、所得控除、税額控除、課税所得……と、いろいろな言葉が出てきます。
意味を理解すれば違いは分かるのですが、最初は、
控除がいっぱいおる。
状態。
分からない言葉を調べる。説明を読む。その説明に、また知らない言葉が出てくる。
専門用語を専門用語で説明するの、やめてもらっていいですか。
でも、難しい言葉を自分の知っている言葉に置き換え、一度意味がつながると、『ああ、そういうことね』となるものも多かったです。
② とにかく範囲が広い
FP3級は、一つの分野をものすごく深く掘り下げるというより、人生に関わるお金の話を広く勉強する資格という印象でした。
これはFPを学ぶメリットでもあります。でも試験勉強となると、
『税金終わった!』と思ったら、『こんにちは。不動産です。』と次が来ます。
不動産をやったら相続。保険もある。年金もある。金融資産運用もある。
一つの分野だけ得意でも、それだけで全部乗り切れるわけではありません。
私は苦手な分野に入るたびに、『さっきまで分かってた私、どこ行った?』となっていました。
③ やっぱり計算問題
そして、私にとって一番の問題が計算です。
私は数字が得意ではありません。嫌いです。計算式を見ると、いったん魂が抜けます。
ただ、実際に勉強してみると、ものすごく高度な数学が必要というわけではありませんでした。
私が困ったのは、計算そのものより、『なぜこの計算をするのか分からない』ことでした。
式を見せられても、『なんでここ掛けるの?』『この数字どこから来た?』『そもそも今、何を求めてるの?』となる。
計算式だけを丸暗記すると、問題の聞かれ方が少し変わっただけで分からなくなります。
そこで私は、計算方法より先に『この式で何を求めているのか』を理解するようにしました。
数字が苦手な私には、この方が合っていました。
数字が苦手でも、FP3級は受けられる?
少なくとも、数字が苦手という理由だけで最初から諦める必要はないと思います。私は大丈夫でした。
計算問題を見て『楽しい!』と思ったことは、一度もありません。
小学校の頃から、算数のテストは焦燥感と数字への憎しみでいっぱい。
そのくらい苦手です。
それでも、よく出る計算を何度か練習すると、
『あ、このパターンね』と分かるものが少しずつ増えていきました。
数学が得意になる必要はありません。
試験で必要な計算ができればいい。私はそう割り切りました。
どうしても分からない問題は、捨てました
勉強を始めた頃は、全部理解しないといけないと思っていました。
でも、やっていると出てきます。何度説明されても分からない問題。
テキストを読む。分からない。説明を調べる。まだ分からない。具体例に置き換える。
…………分からんって。
PER=株価÷EPS。PBR=株価÷BPS。配当利回り=1株あたり配当金÷株価×100。
横文字と数字を一緒にするなーーーーー!!!!!!
似たようなやつ出すなーーーーーーー!!!
そんなときは、捨てました。
勉強そのものを諦めたわけではありません。その問題を諦めました。
FP3級は満点を取らなければ合格できない試験ではありません。
一つの苦手な問題に何時間も使うより、取れる問題を確実に取れるようにする。
途中から『全部理解する』ではなく、『合格できるだけ理解する』に考え方を変えました。
これでかなり楽になりました。
『分からないのに正解した問題』にも注意した
逆に困ったのが、分かっていないのに正解する問題です。
選択式なので、『たぶんこれかな』と答えたら当たることがあります。
正解。やった!……ではありません。
なぜそれを選んだのか説明できないなら、次に少し違う問題が出たときに間違える可能性があります。
そこで私は、自信がない問題には『正解したけど分かっていない』と印をつけ、解説を読み直しました。
完全に知らない知識より、なんとなく分かっている気がする知識の方が厄介でした。
私の場合は約1か月・合計40〜60時間ほど勉強した
私がFP3級を勉強した期間は、約1か月です。
週2〜3日ほど、勉強する日は1日約5時間半。
正確には記録していませんが、合計40〜60時間ほど勉強したと思います。
ただし、5時間半ずっと集中していたわけではありません。
途中に休憩したり、のんびりしたりする時間付き。ええ、ちょいちょいサボっています。
正確な実働時間ではなく、勉強に使っていた時間の目安です。
毎日コツコツ型ではなく、勉強する日にまとめて進める短期集中型でした。やったことは、次の5つです。
- テキストを読む
- 問題集を解く
- 分からないところは、簡単な言葉や具体例で説明し直してもらう
- 一問一答で繰り返す
- 日本FP協会が公開している試験問題を解く
個人的には、テキストを読むだけで終わらせず、問題をかなり解いたことが合格につながったと思っています。
計算の意味が分からないときはAIにも説明してもらいました。
教材の代わりではなく、分からない部分を理解するための家庭教師として。
実際の使い方やプロンプト、うまくいかなかった頼み方は別の記事にまとめています。
『簡単な資格』だと思って油断するのも違う
ここまで、『数字が苦手でも大丈夫』『分からない問題は捨ててもいい』と書いてきました。
では、適当に勉強しても受かるのかというと、私はそうは思いません。
社会保険の制度、税金のルール、相続、不動産。知らないものは、考えても答えが出てきません。
知識として覚えなければ解けない問題は普通にあります。
また、なんとなく覚えただけでは、知っているつもりでも、問題になると答えられないことがあります。
実際、身近には3日ほどの勉強で挑み、不合格だった人もいました。
もちろん必要な勉強時間には個人差がありますが、『簡単らしいし、ほぼ勉強しなくても大丈夫でしょ』と油断するのはおすすめしません。
私の感覚では、難関資格ではない。
でも、何もしなくても取れる資格でもない。そんな試験でした。
本番は、思っていたより落ち着いて受けられた
試験直前は、日本FP協会の公式問題や問題集を使い、本番と同じ問題数を意識して練習しました。
AIで練習するときも『本試験と同じ問題数を想定した模擬問題を出して』と頼み、問題量に慣れるために使いました。
AIだけで本試験を正確に再現できるわけではないので、出題形式や問題の確認には公式問題を使いました。
繰り返していると、『このくらいの量を解けば終わる』という感覚がついてきます。
本番でも、『いつもの問題演習をやればいい』と思えたことで、想像していたほど緊張せずに取り組めました。
そして無事、合格できました。
結局、FP3級は難しい?
実際に受験した私の答えは、「簡単ではない。でも、必要以上に怖がるほどでもない」です。
初めて見る専門用語も、覚えることも、計算問題もあり、範囲も広い。
勉強を始めたばかりの頃に「全然分からないんだけど」となるのは普通です。
私も「簡単だって言ってたじゃん……」と何度もなりましたが、一つずつ問題を解くうちに分かる問題は少しずつ増えていきました。

私は数字が苦手で、計算問題では何度も止まりました。
分からないところは繰り返し確認し、それでも分からない問題は捨てました。
それでも合格できました。
必要なのは、すべてを完璧に理解することではなく、取れる問題を落とさず、合格ラインまで持っていくこと。
私の場合は、約1か月・合計40〜60時間ほど勉強して合格できました。
必要な時間には個人差がありますが、数字が苦手という理由だけで候補から外さなくても大丈夫です。
※試験制度・実施期間・合格率等は変更される場合があります。受検する際は、日本FP協会の最新情報をご確認ください。


