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2026年3月7日から7月24日までの約4か月半、16歳の愛猫・ジジを介護していました。
猫の介護で必要なものは、病気や症状によって異なります。ジジは鼻腔リンパ腫を患い、てんかん発作を繰り返し、左後ろ足を動かせない状態でした。この記事では、食事・投薬・排泄・移動の介助が必要だったケースをもとに紹介します。
介護が始まってから、さまざまなフードや介護用品を試しました。合わなかったものや、状態が変わって使えなくなったものもあります。
この記事では、その試行錯誤の中で本当に助かったものを、必要になった理由や実際の使い方とともに紹介します。今、猫の介護で何を用意すればいいか悩んでいる方の、ひとつの参考になればうれしいです。

この記事は、わが家での介護経験をまとめたものです。
病気や身体の状態によって適切な方法は異なります。特に食事・投薬・発作時の対応など、
医療に関わることについては、かかりつけの獣医師にご相談ください。
商品の価格・仕様は購入当時のものです。現在とは異なる場合があります。
まずは一覧|ジジの介護でよく使ったもの
商品名をクリックすると、本文の詳しい説明へ移動できます。
| 困っていたこと・用途 | 主に使っていたもの |
|---|---|
| 自分で十分に食べられない | メルミル・メディケアキャット・20mlシリンジ |
| 少しでも自分で食べてほしい | たまの伝説 たべて水分補給 まぐろ |
| 毎日の投薬 | ピルガン・指サック |
| 投薬後のご褒美 | エネルギーちゅ〜る |
| トイレをまたぐのが難しい | 低床のシニア猫トイレ |
| 寝た姿勢のまま排尿する | 厚型ペットシーツ |
| 布団で漏らしてしまう | 大判防水シーツ |
| 身体や顔が汚れる | ペット用ウェットティッシュ |
| 後ろ足が滑る | コンフィ・マルチシート |
| 楽そうな姿勢を取りたい | あごのせにゃん眠枕 |
| 身体を伸ばして通院したい | コムペット ミリミリEG ロング |
| 夏場の通院 | コムペット アイスマット EGプラス |
| 離れている間が心配・人間が寂しい | Furboミニカメラ |
| 療養する部屋を整えたい | SHARP 加湿空気清浄機 |
全部を順番に読む必要はありません。
気になるものだけ読んでもらっても大丈夫です。
ここからは、ジジの場合に「なぜ必要だったのか」「どう使っていたのか」も含めて紹介します。
食べられなくなってから助かったもの
テルモ シリンジ20ml
3本セット|購入時350円
自分で十分な量を食べられなくなってから、強制給餌に使っていました。
滅菌済み・個包装だったのも、毎日使うものとして安心できたポイントです。
基本的には、フード用2本+水用1本。1日3本使っていました。
最初は洗って再利用しようとしたこともあります。
ただ、ぬるま湯でも洗うと変形してしまい、うまく動かなくなることがあったため、
最終的には基本的に1日ごとに交換していました。
強制給餌のメイン「キャネット メルミル 介護期用まぐろ」
30g×12袋|購入時1,042円
Amazon購入11回=132袋分
ジジの強制給餌で、一番よく使っていたフードです。
1袋43kcal。そのまま舐めることもでき、シリンジでも使いやすい柔らかなペーストでした。
香りもよく、開けるたびに「人間も食べられそう」と思いました。もちろん、食べていません。ジジのです。笑

ペットライン キャネット メルミル 介護期用 まぐろ 30g×12袋【12袋セット】 価格:1056円 |
メディケアキャットのまぐろペースト2種類
同じフードが続くと嫌がる猫には、味や食感の違うものを組み合わせて調整する方法もあります。
わが家では、1回の目安としてメルミル約1袋とメディケアキャット約半袋を用意。毎回食べ切れるわけではなかったため、体調や食欲に合わせて量を変えていました。実際の使用量は、メルミルが1日3〜4袋、メディケアキャットが1日1〜2袋ほどでした。
おいしい高栄養食 まぐろペースト
30g×16個|購入時1,884円
Amazon購入5回=80個分
1袋45kcal。少ない量でもカロリーを摂ってほしいときに使っていました。
食べられる量が少なくなってからは、「何グラム食べられたか」だけではなく、
その量でどれくらいカロリーを摂れるかもかなり気にするようになりました。
シリンジで飲ませやすい とろとろまぐろペースト
20g×6本|購入時1,973円
Amazon購入4回=24本分
食事だけでは足りないときのカロリー補完に使っていました。
かなり柔らかく、シリンジでも飲んでもらいやすかったです。
そしてジジは、高栄養タイプよりこちらの方が好きそうでした。
栄養価が高いものと、本人が好んでくれるもの。
介護では必ずしも同じではありませんでした。
最後まで自分で食べてくれた「たまの伝説 たべて水分補給 まぐろ」
ジジが元気な頃から好きだったごはんで、ほとんどの食事をシリンジから摂るようになってからも、これだけは最後まで自分で舐めてくれました。
食べられる量は減っていきましたが、自分から口をつけてくれることが本当にうれしかったです。
このシリーズはほかの種類も試しましたが、ジジが食べたのは大好物だったまぐろだけ。水分が多く柔らかかったことも、食べやすかった理由のひとつかもしれません。
介護食の機能だけでなく、元気だった頃に好きだったものも覚えておいてよかったと思います。
投薬後のご褒美「CIAO エネルギーちゅ〜る まぐろ」
14g×20本|購入時2,200円
Amazon購入4回=80本分
食べられる量が減ったときのカロリー補助として、また1日2回の投薬後のご褒美として使っていました。
薬を飲んだあとに大好きなまぐろ味を食べるところまでが、毎日のルーティンでした。
毎日の投薬で助かったもの
これがないと絶対に無理だった「ピルガン」
BarleyCorn ペット投薬器・給水シリンジ等7点セット|購入時999円
セットの中で特に使ったのがピルガンです。私には、毎日の投薬に欠かせないものでした。
先端のシリコン部分が割れ、錠剤を挟んで固定できるタイプが便利でした。もう一度選ぶとしても、この先端形状を重視します。
※投薬方法は薬や猫の状態によって異なります。使用方法については、かかりつけの獣医師にご相談ください。
医療用手袋から指サックへ
DolphineX ニトリル指サック Mサイズ|50個入り|購入時1,250円
最初は、投薬するときに医療用の使い捨て手袋を使っていました。
目的は、口を開けてもらうときに万が一にも自分の爪でジジを傷つけたくなかったから。
また、薬によっては獣医さんから、直接触らないでくださいと指導を受けているものもありました。
ただ、毎日のことなので途中から指サックに変更。
必要な親指と人差し指だけサッと覆えるので手軽で、医療用手袋より費用も抑えられました。
私にはMサイズがちょうどよく、投薬のたびに2枚を交換していました。1日2回の投薬なら4枚使うため、50枚入りで約12日分が目安です。
保定には、いつものブランケット
これは介護用品として買ったものではありません。
もともとジジが気に入って使っていた、ジェラート ピケのブランケット。
人間用だったものがいつの間にかジジに奪われたやつ。
投薬などで身体を支えたり、保定したりするときにも使っていました。
バスタオルだと落ち着かない様子でしたが、お気に入りなら嫌がらずに受け入れてくれました。
介護が始まると専用のものを探しがちですが、
普段から本人が気に入っているものが役立つこともありました。

排泄が難しくなってから助かったもの
メインになったOFTのシニア猫トイレ
後ろ足が動かず、普通のトイレをまたぐことが難しくなったため、入口の低いシニア猫向けトイレを選びました。
排尿姿勢を保てない猫は、横になった身体に猫砂が付いてしまうことがあります。わが家では最終的に、猫砂の上へ厚型ペットシーツを敷いて使いました。
入口が低く中も広いため、介護中はこちらがメインのトイレになりました。
デオトイレも「快適ワイド」に買い替え
身体を横にした状態でも排尿しやすいよう、もともとのデオトイレも広い「快適ワイド」へ買い替えました。近い方を使えるよう、トイレは2か所にしています。
ただ、実際によく使ったのは低床のシニア猫トイレでした。今振り返ると、両方とも入口の低いものでもよかったかもしれません。
ジジの場合は、「広いこと」以上に「またぎやすいこと」が大切でした。
「おしっこ池」ができにくくなった厚型ペットシーツ
ワイド:アイリスオーヤマ ペットシーツ 厚型 超速吸 抗菌+ CSPS-50W|約59×44cm|50枚入り|購入時1,999円|Amazon購入4回=200枚分
レギュラー:アイリスオーヤマ ペットシーツ 厚型 超速吸 抗菌+ CSPS-100|約44×32.5cm|100枚入り|購入時1,961円|Amazon購入4回=400枚分
以前のシーツでは、寝たまま排尿すると吸収が追いつかず、表面に尿が溜まって身体まで濡れることがありました。
この厚型シーツは、私が使った感覚では吸収が速く、困っていた「おしっこ池」ができにくくなりました。
ワイドは主にトイレの中、レギュラーは外側や縁に使用。
縁にかかった尿が跳ねたり外へ流れたりすることもあったため、レギュラーを周囲に重ねていました。
ジジと一緒に寝るための大判防水シーツ
WhyWorry 使い捨て防水シーツ
76×90cm|40枚入り|購入時2,680円
Amazon購入3回=120枚分
後ろ足が動かなくなってからベッドを撤去し、ジジが私のところへ来やすいよう、私も布団で生活していました。
介護が進むと、トイレの手前で排尿したり漏らしたりすることも。それでもジジは、私のそばで寝たがりました。
そこで、布団の上にほぼ常時敷いていたのが大判の防水シーツです。
76×90cmと広く、普通のペットシーツが少しずれても布団まで染みる悩みを減らせました。
掃除が楽になっただけでなく、排泄の失敗があっても、ジジと一緒に寝ることを諦めずに済んだことが一番大きかったです。
※同じ商品の販売ページを確認できなかったため、リンクは掲載していません。
身体のケアと後ろ足のサポート
大量に使ったペトラボのウェットティッシュ
100枚×3袋
Amazon購入4回=1,200枚分
アルコールフリーのペット用ウェットティッシュ。
大判で水分量が多く、厚みがあってヨレにくいため、とても使いやすかったです。
排尿後のちょっとした汚れや、シリンジ給餌で汚れやすい顔まわりなど、日常的なケアに大量に使いました。
ただし、下半身がおしっこでびしょびしょになったときや、
緩いうんちが大量についてしまったときは別。
そういうときだけは、ぬるま湯で濡らしたガーゼで洗うように優しく拭いていました。
後ろ足が滑る床に「コンフィ・マルチシート」
San-Luna コンフィ・マルチシート
115×160cm|購入時5,280円
後ろ足に力が入りにくくなり、床で踏ん張れず滑ってしまうため、ジジの行動範囲にこのシートを敷きました。
115×160cmと大きく、ハサミで簡単に切れるため、部屋や行動範囲に合わせて使えます。
床のままより踏ん張りやすそうで、立ち上がりもスムーズになりました。ただし、マッサージなどもしていたため、シートだけの効果とは断定できません。
毛やホコリが付きやすく掃除は少し大変でしたが、滑りにくさを優先しました。
呼吸や姿勢を少しでも楽に
家でもキャリーでも使った「あごのせにゃん眠枕」
キャティーマン あごのせにゃん眠枕 ごろ猫 へそ天
鼻腔リンパ腫と頸部リンパ節への転移があり、呼吸がつらそうに見えるようになったため、楽な姿勢を取りやすくする目的で使いました。
あごや頭を預けるほか、家でも通院用のキャリーでも活躍。ジジ自身もよく使っていました。
枕で呼吸症状が改善するという意味ではなく、あくまで本人が楽そうな姿勢を取りやすくするためのものです。
通院を少しでも楽にするために
身体を伸ばせる「コムペット ミリミリEG ロング」
購入時52,800円
身体が大きく後ろ足も不自由だったジジは、足を伸ばして過ごすことが増えていました。てんかん発作の既往もあり、身体を丸めず、横になったまま移動できるものを探しました。
そこで選んだのが、コムペットのミリミリEG ロングです。
広さに加え、移動中の振動や衝撃を抑える素材「エッグショック」が採用されていたことも決め手でした。
5万円を超える高額な商品ですが、以前のリュック型キャリーより姿勢が安定し、ジジは比較的落ち着いて、ときどきそのまま寝ていました。
身体を伸ばしたまま病院へ連れて行けるようになったことは、私にとってかなり大きかったです。
※メーカーでは犬専用として販売されている商品です。
私はジジの身体の大きさや状態を考えたうえで使用していました。
6月から大活躍した「アイスマット EGプラス」
コムペット アイスマット EGプラス
W550×D320×H28mm|購入時10,500円
暑くなった6月から、カートの中で使っていました。
裏側にはアイスバッテリーを収納できる場所が2か所あります。
商品に付属していたアイスバッテリーは1個ですが、必要に応じて増量できます。
実際に使った感覚では、冷えすぎる感じではなく、ちょうどいい冷たさでした。
最終的にできた「ジジ仕様の移動スペース」
最終的な通院時は、ミリミリEG ロング+あごのせ枕+周囲をタオルで保護+夏はアイスマット、という形になっていました。
私にとってはキャリーというより、「そのまま移動できるジジの寝床」に近かったです。
発作歴があったため周囲をタオルで保護していましたが、
この方法がすべての猫に適切とは限りません。
発作のある猫の安全な移動方法については、獣医師に相談してください。
離れている時間の見守りに「Furbo」
介護のためにペットカメラを買い替えた
以前からペットカメラを使っていましたが、てんかん発作のあるジジを離れている間も見守れるよう、自動録画・行動通知を重視してFurboへ買い替えました。
動きを検知すると「歩いています」「何かを食べています」と通知され、Apple Watchでも画像を確認できました。仕事中は定期的に、それ以外は通知が来るたびに様子を見ていました。
映像は鮮明でしたが、使用したモデルには自動追尾機能がないため、設置場所を考える必要があります。
一部の見守り機能にはサブスクリプション料金が必要です。本体はセール時に3,480円で購入しましたが、現在の料金やプランは公式サイトで確認してください。
亡くなってから気づいた、自動録画の価値
介護中は、離れている間の異変を見逃さないためのカメラでした。でもジジが亡くなったあと、自動録画には別の価値もあったと気づきました。
私と一緒に寝ている姿や、眠っている私に甘えに来ていた姿など、自分では撮れず、当時は知らなかった時間まで残っていました。
介護中や亡くなる直前の映像、鳴き声も残っています。悲しくてつらくても、忘れたくない大切な記録です。
介護のために買ったカメラでしたが、亡くなったあとにも「あってよかった」と思えたものでした。
療養する部屋の環境を整える
SHARP KI-RS40-Wを選んだ理由
SHARP プラズマクラスター 加湿空気清浄機 KI-RS40-W
購入時20,800円
鼻腔リンパ腫で呼吸がつらそうになり、排泄の失敗やグルーミングの減少もあったため、長く過ごす部屋を少しでも快適にしたくて購入しました。
最初は上位モデルも検討しましたが、高性能になるほど本体が大きくなり、運転音や加湿量も増えます。
そこで、部屋の広さに合うこと、静かに使えること、必要以上に大きくないことを重視して、このモデルを選びました。
空気清浄機は病気を治すものではなく、実際にジジがどれくらい快適になったのかも分かりません。それでも、「一番高性能」ではなく、過ごす環境に合うものを選ぶことが大切だと感じました。
まとめ|そのときのジジに合うものを探してきた
ここで紹介したものは、ジジのために試したものの一部です。
食べてくれなかったもの、思うように使えなかったもの、状態が変わって必要なくなったものもたくさんありました。
介護用品は、高価なものや高性能なものが、必ずしもその子に合うとは限りません。
大切だったのは、今何に困っているのか、どんな姿勢なら楽そうなのかを見ながら、その都度環境を変えていくことでした。
振り返ると、ジジを今までの生活に合わせるのではなく、今のジジに生活の方を合わせていたんだと思います。
この記事で紹介した方法が、すべての猫に合うわけではありません。
それでも今、「この子が少しでも楽に過ごすには、どうしたらいいんだろう」と考えている方へ。
この子のためなら何でもしたいのに、できることが少ない。
食べてくれるものを探して、一口食べれば喜び、翌日にはまた別のものを探す。きっと、あの頃の私と同じような日々を過ごしている方もいると思います。

ジジを介護した4か月半の経験が、ひとつでも参考になればうれしいです。


